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2020年5月20日 (水)

3762 コロナという「生き物?」

(コロナ)ウィルスは、生物学的な意味では「生き物」ではありません。DNAという生き物としての設計図を持っていませんし、他の生物に取り付かない限り単独では増殖も出来ないからです。しかし、太古の時代から、つまりは生き物が地球上に誕生して以降、ウィルスは生物と共に「生き」、時には、生物内に取り込まれながら、しかし巧みに変容しながら生き物の免疫システムを掻い潜って生き延びてきた訳です。
ポイントは、ウィルスの持つ忍者の様な変わり身の早さでしょうか。免疫システムは、ウィルスの外皮の凸凹を認識して、それが(既知の)ウィルスであるか否かを判定し、Yesであれば速やかに攻撃して駆逐する訳ですが、未知のウィルスの場合は、それを見逃し、体内での増殖(=感染)を許してしまう事態になるのです。ウィルスは、その外表面の性状の変化によって、同じような症状、例えば上気道に取り付いて、発熱や咳の症状を引き起こしたりするありふれたコロナウイルスであっても、新たな「型」となって、新たな流行を生み出すことが可能となるのです。
しかし、ウィルスの種類によっては、肺の内部にまで入り込んで症状を引きおこす、今度の新型ィルスの様な種類があることが厄介の原因となっている様です。SARSやMERSといった肺炎ウィルスがその類に当たります。肺の奥深くに存在する肺胞は、血液と空気の酸素⇔二酸化炭素交換を司る重要な器官であり、それが炎症を起こした時の症状は、まるで溺れている人が感じている「息苦しさ」と同じであろうと想像しています。つまり、酸素が豊富な空気を呼吸していながら、溺れている様なものなのでしょう。
我々の免疫システムが、自らの力で或いはワクチンの助けを借りながら、一日も早く新型ウィルスへの免疫を獲得する日を待ちたいと思いますが、一方でこの種のウィルスは、次には「新々型ウィルス」へと変容する機会を虎視眈々と狙っているのも間違いない事実であることは銘記すべきでしょう。まるで、生物とも呼べないウィルスが意志を持っているかの様です。

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