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2020年7月 9日 (木)

3784 水害考3

水害のニュース映像を見ていて気が付いたことがあります。それは、氾濫した地点の共通点でです。多くの氾濫地点は、実は本流と支流の合流場所に集中している様なのです。これらのパターンは、本流の水位が高いために、支流からの流れが抜ける事が出来なくなって、結局支流が氾濫してしまうというものです。これをバックウォーター(逆流)とも呼んでいる様ですが、要するに支流が溢れてしまうと言う現象なのです。通常、本流は多額の予算をつぎ込んで、堤防の補強に余念がないのですが、支流は後回しにされがちです。
しかし、ニュース映像を良く見てみると、支流が交わっている地点の上流と下流で本流の幅は、殆ど変わっていない様なのです。本流の水量に支流の水量が加わる訳ですから、素直に考えれば合流地点から下流は、支流の水量分だけ川幅は広げなければならない筈なのです。しかし、多くの場合本流の両岸は堤防道路になっているか、主要な道路になって居たりするので、川幅の拡幅はなかなか難しい相談だとは思います。しかし、たとえそうではあっても合流地点から下流の拡幅が行われない限り、豪雨に伴う河川の氾濫災害の多くは防ぐことが出来ないと見ています。
拡幅の際に重要な事は、本流に水の流れを制御する「導流提」を付加して、支流からの流れを誘引する(引き出す)様に設計すべきだという点です。つまり、本流の流れが速くなるほど、支流の水をスムーズに引き出してやる様な設計を指します。実際、投稿者が住む地域でも、支流が良く越水を起こしていましたが、導流提は無いものの、川幅は合流地点から下流で拡幅されました。理想的に言えば、本流と支流は直角で交わるのでなく、支流が本流に対して角度をもって交わらせて欲しいのです。理想は、川同士の作る角度が30度より鋭角であれば、流れはスムーズに合流して、支流の水位上昇は防止できる筈なのです。合流地点には、多くの場合集落が出来ているかも知れませんが、度々の水害を受け入れるのか、あるいは住居移転を選ぶかと問われれば、多くの場合は後者を選ぶ筈です。長い距離の堤防を補強する工事費と、支流の付け替えと部分拡幅工事費を天秤にかければ、多くの場合後者に軍配が上がると見ています。

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