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2020年7月11日 (土)

3786 水害考5

3785に書いた直後ですが、投稿者が住む東北の日本海側の地域にも、洪水警報が発令されるほどの降雨がありました。梅雨前線と低気圧の組み合わせで、集中豪雨となった様です。県内の他地域では、時々水害を起こす中小河川の流域では避難指示が出た地域も出たようです。この川は、流域面積の広い割には川幅が狭いので、中流域の堤防で時々越水するのです。九州や中部地域の水害を、遠い話の様にニュースで見ていたのですが、まさによそ事ではなかった訳です。
梅雨末期にまつわるKWとして、湿舌と言う気象用語があります。太平洋高気圧の縁を回る様にして、フィリピン沖辺りから北上してくる、暖かく非常に湿った空気の流れを指します。その気流が、梅雨前線に十分過ぎる量の水蒸気を補給する結果、集中豪雨を発生させるのです。これは、ほぼ毎年の事ではあるのですが、問題は太平洋高気圧とオホーツク高気圧とのバランスによって、この湿舌の攻撃を受ける地域が変わってくると言う点です。今年は、九州が集中攻撃を受けている様ですが、少し前には中国地方の雨無し県が集中攻撃を受けたこともあったのです。同様に、関東北部や東北地方の南部にその魔手が伸びたこともあったのです。
何度も書きますが、この国でこの魔手から逃れられる地域は、もはや存在しないと言うしかないのです。しかも、人工的な構造物で(つまりは堤防やダムなどですが)水害を100%防ぐことには無理があるのです。私たちは、集中豪雨下では、堤防は決壊や越水を起こすもので、ダムはイザと言う場合には、下流の状況に関わらず緊急放水をせざるを得ないという前提に立って、全ての行動を決める必要があると思うのです。つまり、アジアのモンスーン気候の影響を受ける北の端の列島に住み、しかもその列島には多くの急で短い川が存在し、気象=海洋の温暖化で、数十年に一度と考えられていた集中豪雨が、日常的に発生する時代に生きる私たちの宿命になってしまったからです。

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