« 3814 技術者倫理 | トップページ | 3816 航空便の数 »

2020年8月22日 (土)

3815 コロナ後の社会3

3813でやや書き足りなかったの補足します。コロナ後の社会で何が最も大切かと言えば、それは経済の再生ではない事は間違いありません。経済秩序の再生は、重要な課題ではありますが、その前に経済秩序そのものの「再設計」が必要だと思うのです。コロナ禍で、ある程度経済循環が棄損、あるいは部分破壊された今が、再設計のチャンスでもあると思うのです。例えば、交通システムは多大な損害を被りました。旅客数が、大幅に減ったからです。記憶では、9.11事件の直後、航空旅客は45%程度まで落ち込んだのでした。航空機が乗っ取られると神風特攻の様に空飛ぶ爆弾になることが証明されてしまったからです。
しかし、今回のコロナウィルスによる自粛では、旅客数は国際線ではほぼゼロに、国内線でも前年比では一桁%にまで落ち込んだのでした。9.11ショックの比ではありません。これは、まさしく壊滅的な減少です。では、航空機による交通システムをどの様に再設計すれば良いのでしょう。少しは航空機業界を知る立場として、航空輸送システムへの提言をしてみます。航空運賃は、物価の変動に関わらず一貫して低下してきたと言う事実は重要です。つまり、航空機の大型化、軽量化の技術と相まって、一人当たりの輸送単価を下げ続けてきたと言う事なのです。単価が下がった結果、庶民でも海外旅行に出ようと言う気になり、日々7000便ものフライトが飛び交う時代になったのです。しかし、これは航空輸送バブルだと見なければなりません。9.11テロ後、旅客数が45%に落ち込んだと言う事実は、底堅い需要としては、半分の3500便程度と想定できるのです。この話題については稿を改めます。
またモノの流通では、資源の大量採掘、大量生産、大量輸送、大量廃棄、大量廃棄時代への総括と強い反省が必要です。戦後一貫して善であるとされたこの傾向は、持続可能ではないと言う1点だけでも否定するに十分でしょう。資源の枯渇、地球温暖化やごみ処分場のひっ迫などと言う問題点も、「大量時代」の当然のツケだと言えます。資源を消費(廃棄)しないためには、このブルグでも再々言及しているグリーンサイクルへのシフトが最も有効です。これに関してもこのブログで繰り返し投稿してつもりです。
ここで書きたかった結論は、コロナ後の社会の再設計の最重要課題は、持続可能な形での人々の幸福で、そのためには健康寿命をより長くする活動が欠かせません。エネルギー問題の解決や経済活動の再活性化はそのための一手段に過ぎないと考えるべきでしょう。勿論、より多くの人々の幸福の達成のためには、富の分配の公平性の確保が必須です。

|

« 3814 技術者倫理 | トップページ | 3816 航空便の数 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3814 技術者倫理 | トップページ | 3816 航空便の数 »