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2020年8月16日 (日)

3810 二階建て高気圧

この夏の気候の特徴としては、やはり長かった梅雨と異常な高温が挙げられるでしょうか。なんと北日本では、梅雨明けの宣言さえ見送られてしまいました。つまり、オホーツク高気圧と太平洋高気圧の押し合いによって生ずる梅雨前線が、夏場には太平洋高気圧が勝って、日本を夏空が覆うという方程式が崩れていたのです。代わって顔を出しているのが大陸育ちのモンゴル高気圧と呼ばれる、熱く乾いた高気圧です。厄介な事に、これが太平洋高気圧と重なって、二階建ての高気圧として(東北北部と北海道を除き)日本を安定的に覆っている状況が長期間続いているのです。
比較的湿度が高く温度の低い(=重い)太平洋高気圧は低層を、温度が高く乾いている(=軽い)モンゴル高気圧は上層をカバーすると言う棲み分けをしているので、二階建て高気圧は安定しており、上空10㎞ほどまで高温の大気が続いてるのです。従って、いつもの夏だと、強い昼間の日照で午後に発達する「お約束」の積乱雲の出現も制限されてしまう様です、従って、連日体温を超える様な異常な高温状態が各地で頻発する事にもなるのです。
今回の様な気象傾向は、数年前にも現れた様な気がするので、もしかすると近年の異常な気象現象のパターンの一つなのかも知れませんが、気象の専門家によるとこれには、ラニーニャ現象と、もう一つはインド洋のダイポールモード現象の異常(逆ダイポールモード)が絡んでいる様なのですが、いずれにしても地上や海表面だけの気象だけでなく、高高度の上層の気象現象との関連を詳しく知る必要がありそうです。
素人なりの見方ですが、根本的にはやはり夏場の北極気団(の子分であるオホーツク高気圧)の退潮が、モンゴル高気圧を引き込んでいる様な気がするのです。その分、太平洋高気圧が今年の様にあまり強くならないにも関わらす、異常に高い気温の日が続く事になるのでしょう。極気団の退潮は、いわゆる温暖化傾向から繋がる長期の気候変動によるものと考えられ、今後とも今年の様な異常高温が、当たり前の夏の気候となると覚悟しなければならないでしょう。暑さに弱い人は、出来る限り早期に北国への移住を検討すべきかも知れません。

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