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2020年8月 8日 (土)

3805 原爆とコロナ

8月6日は75回目の広島原爆の日でしたし、8月9日は長崎原爆の日です。原爆による死者数は、広島では直接間接を含め10数万人、長崎では7万人とも言われますが、一方で新型コロナによる肺炎(COVID-19)による死者は、直近では全世界では70万人に達したとの報道がありました。そう考えると、原爆は人間が作り出した最強の殺戮兵器の一つですが、多くの病原菌起源の疾病が克服されてきた中で、強毒性のウィルスはさながら自然が差し向けた最強・最終の殺戮兵器だとも言えるかも知れません。
ウィルスは、常に私たちが作り上げた「密社会」を狙っています。東京を始めとする、国内・国外の大都市は、密に暮らすことを前提に、人々を吸収し拡大し続けてきました。集合住宅や地上や地下に高密度に張り巡らされた交通システムと通勤ラッシュ、繁華街や歩行者天国に溢れる人波、海外では最悪の3密とも見えるスラム街の存在などなど。何処かの野生動物の体内で、毒性の牙を磨いていたウィルスは、ある日突然にその密社会に入り込み、猛威を奮う訳です。
原爆もウィルスも、一度トリガーが引かれると、無差別で防ぎようがない点も共通です。その被害から逃れるには、前者だと核シェルター、後者だと陽圧に保たれた無菌室にでも籠もるしか方法がありません。しかし、都会で多くの人々がそんな行動が出来る筈もありません。スペースと多額の費用がそれを許さないでしょうし、そんなことをすれば社会生活そのものが成り立たないでしょう。
私たち人類は、核爆弾ですら、投下から75年を経た現在でも、その製造や保管や「最悪の場合は」その使用を、完全に禁止する国際間の枠組みは作られていないのです。ましてや、インフルエンザを含むウィルス病は、ウィルスが忍者の様に姿や病気を引き起こす毒性を変えるため、全てのウィルスに効くワクチンなどは事実上開発できないのです。逆に全てのウィルスを抑えるワクチンや薬剤が出来たとしても、人間の生命力そのものを抑制する事にもつながるため、そもそも不可能だと言うしかありません。どうやら私たちは、今後も永く核爆弾ともウィルスとも「共生」して行かざるを得ない様です。

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