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2020年8月 7日 (金)

3804 懲りない事故

ベイルートの爆発事故は悲惨でした。しかし、すこし過去を振り返ってみると、同様の事故が繰り返し、起こっている事が分かります。肥料の原料として多用される硝酸アンモニウム(硝安)は、加熱すると爆薬に変わると言う危険な性質を知らなかったか、知っていても無視か軽視した結果の事故だと言えるます。なんと過去には、吸湿して岩の様に固まってしまった、硝安をダイナマイトで粉々にしようとして大爆発を誘発したと言う「うその様」な事故もありましたし、2015年の天津での事故は、ごく最近で生々しい映像ニュースにもなりましたから、数々の硝安の大爆発事故はまだまだ過去の歴史的事故でもない今現在のリスクなのです。
そんな危ない硝安は、一方で優れた肥料の原料であるため、これに代わる安価で実用的な原料が見つかっていないこともあり、未だに多量の硝安が製造され、各地に蓄積されているのす。素人が考えても、硝安のアンモニア基は水素を3つも含んでいますから、適当な酸化剤(或いは適量の燃料)と接触すると、簡単に爆薬になってしまうのでしょう。問題は、保管の仕方と量でしょう。粒状の硝安を多量に倉庫に積み上げるなどと言う保管の仕方では、全く問題外ですが、小さく袋に詰めたとしても、それを1ヵ所に集積させている状況もあまり違いはないでしょう。
根本の問題は、硝安の保管基準が明確ではない事にありそうです。1ヵ所に保管してよい量とか、隣接する保管場所との隔壁構造、保管場所の温度、湿度管理などの基準があれば、今回の様な事故が繰り返されることも無くなる筈なのです。事故は、その事故で生じた目の前の被害に対処することが最優先ではありますが、失敗に学び、再発防止の明確な基準を作り、それを遵守する事こそが最重要なのです。そうでなければ、同様の爆発事故が人々の記憶から遠のく何年かに一度繰り返されることになるからです。

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