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2020年8月 2日 (日)

3801 ダム問題

この国のスポークスマンである人が、洪水対策として治水ダム以外の、発電ダムや農業用水ダムなどを、治水目的に臨時的運用する政策を強調していました。そもそも、各地のダムは目的別に、国交省や農水省あるいは経産省などに縦割れに管轄が分かれていました。従って、ある地域で洪水が予想された場合は、国交省が地域で管轄するダムの水量を減らして対策を進めますが、農水省や経産省は見て見ぬフリをしていたのでした。それが、連携して洪水対策をすることになったと主張するのです。
しかし、考えてみれば国交省が成功例として挙げるのは、台風19号に対しての八ッ場ダムによる大洪水防止のケースですが、そもそもこれは完成直後で殆ど空っぽであった偶然のラッキーケースであり、通常の運用であった場合は、事前の放水に時間が掛かり、間に合っていなかったと言えるのです。ダム放水がどのくらいの時間で可能かは、ダムの規模によって異なるのでしょうが、とても1日程度で空っぽにするのは無理でしょう。逆に、放水による下流の人工的な洪水が心配になるからです。そもそも、そんなに一気に放水が出来るほど、放水ゲートを巨大に設計している筈もありませんが・・・。
とすれば、ゲリラ豪雨や想定外の台風豪雨による1日か2日で生ずる急激な増水と洪水対策として、既存のダムが有効な対策になるなどとはとても考えられないのです。中途半端な放水では、流入する水量に追いつけず、結局は緊急放流をしてダムの越水を防止するしかないでしょう。投稿者の様な素人がざっと考えても、ダムの洪水対策としての有効性には大きな疑問符がつくのです。逆に、ダムの洪水防止機能を過信する結果、ダムの下流域に根拠の無い安心感が蔓延し、イザと言うときに洪水による人的被害の多発が懸念されるのです。
そうではなくて、100年に一度の洪水が頻発する様になってしまった現在、ダムに洪水対策機能を求めるのは無理な相談なのです。私たちは、先ずはかつての氾濫原だった場所に住むのを止め、洪水時は兎に角安全な場所に避難するしかないと思うのです。中途半端にダムに頼るのは、大きな犠牲を生む原因にもなり得るのです。人間の営みは、自然現象に対してはあまりにも非力であり、私たちは自然を畏怖しながらどうにか自分たちの身を守るしかないと思うのです。

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