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2020年8月10日 (月)

3807 猛暑考

猛暑の直接的な原因は、間違いなく夏場の北極気団の縮小です。極気団は、この地域の低温故に冷やされた大気が降下、堆積し高気圧の塊(気団)が形成された結果です。そのままでは、気団から風が吹き出し、比較的短期間に気圧が下がるのですが、その吹き出した風が地球の自転によってもたらされる「コリオリの力」によって、気団の縁を回るジェット気流となって、気団をキリリと縛っているため、気団としての安定性が確保できる訳です。
当然の事ながら、極地方の気温が上がると、極気団の形成も弱く、従ってジェット気流も弱く、結果として容易に蛇行が始まってしまいます。極気団の外を回るジェット気流は、通常は上から見るとほぼ円形なのですが、蛇行が酷くなるとまるでクローバの様な形になってしまいます。クローバの葉と葉の間(ジェット気流の谷間)に入ってしまうと、南の温度も湿度も高い大気が、高い緯度まで上がってきて、猛暑となるのです。
一方で、猛暑の原因は他にもあると、投稿者は疑っています。それは、大気中の絶対的な水蒸気量とPM2.5を含むエアロゾル濃度の上昇です。水蒸気は、CO2を軽く上回る温暖化効果ガスなのですが、一方で人間の活動が起源のPM2.5や火山活動などが起源のエアロゾルもガスではありません(微粒子です)が、温暖化の効果があるのです。つまり、太陽からの熱を、大気中に閉じ込める働きが、この二者で年々強まっていると考えられるのです。水蒸気量の増加は、近年の過酷な降雨でも裏付けられているでしょう。時には、線状降水帯を形成して、各地で水害を引き起こしても居ます。他方で、PM2.5はヒトや生き物への健康被害は取沙汰されてはしますが、温暖化効果の評価はこれからの課題でもあります。とは言いながら、前者も後者も年々大気中の濃度は増加傾向であることは間違いないのです。
いずれにしても、この傾向は今後も続くのは間違いなく、真夏の猛暑日の連続は、ごく普通の気象となっていまうでしょう。東京以西の西日本の夏は、その意味で今後はますます過ごしにくくなるのでしょう。酷暑の西日本や首都圏から、夏場に涼しい北海道や北東北への移住が増えそうな予感が、ホンのチョッピリだけですがあります。

 

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