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2020年9月 2日 (水)

3824 私とは?2

3823の最後に、私たちがある状況に置かれると、その状況に合わせた行動ができる様に、脳の中にモジュールができると書きました。という事は、生まれ落ちてからの脳の発達(自我の形成)に対しては、脳は受動的に対応するとも考えられます。脳が、何か自分で目的を見つけて、能動的にあるモジュールを作り出す事は、普通では起こらないと見ています。
そうであれば、私(たち)の脳に、有効ないくつかの行動モジュールを形成しようと考えた場合、先ずはそれにふさわしい状況の中に身を置く必要がありそうです。勿論、同じ状況に置かれた別々の人間に、全く同じモジュールが育つと言う訳ではないでしょう。一卵性双生児においてさえ、異なったモジュール(個性)が形成されてしまう事でもそれは分かります。増してや、異なった遺伝子を持って生まれた他人においておや、と言う事でしょう。それでも、モジュールの形成には継続的に「良い」刺激が受けれる様な状況(環境)が不可欠であると言う点は変わらないでしょう。
問題は、その状況に「意に反して」投げ込まれたか、あるいは自ら進んでそこに飛び込んだか、と言うモチベーションの違いは、出来上がるモジュールの質に決定的な差を生み出す筈です。つまり、良いモジュールでは、状況の変化に対して「ポジティブ」な反応を起こすでしょうし、出来損ないのモジュールでは「ネガティブ」なものとなってしまうでしょう。良いモジュールの形成に必要で有効なイベントは、多分いくつかの成功体験の様な気がします。それによって、モチベーションが強化されるのは間違いが無い事実だからです。逆に、その状況で失敗が続いてしまうと、歪なモジュールが出来上がってしまうでしょう。
勿論、生まれついての性格(傾向)の様なものもあるとは思いますが、やはり真っ白な脳をある色に染めるのは、幼児期の親の対応であり、幼児期の家庭内でのモジュール形成は最重要であることは論を待ちません。その意味でも、人生で子供一人に対してたった1回しか親になれない身としては、自分の子を眺めるにつけ、数々の失敗を苦い思いで振り返るしかありません。もう一度親をやり直せるチャンスが与えられるなら、良い「子供モジュール」が形成できるのに、と不十分な「父親モジュール」しか持てなかった自分を振り返り反省しきりです。勿論、あれもこれも完全な後知恵ではありますが・・・。

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