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2020年9月26日 (土)

3839 SDGs考

講演でSDGsの話をたっぷり聞きました。たっぷりと言うのは、講師によって今世の中で目にできるSDGsの17枚のゴールを示すシールの内のいくつかを表示した製品の紹介がいくつも示されたのです。確かに、産地でカカオの収穫から製品化まで一貫して作られたチョコレート、しかもその包装紙はカカオの殻で作られているとか。また、同様に農園名が明確に示されたコーヒーとかの紹介が数多く紹介されたのです。
しかし、考えてみなければならないのは、SDGsのカバーする範囲は、単に環境問題に限定されず、人種や性による格差問題、貧困などの社会問題など広すぎるし、2030年までの短い期間で、解決の方向が見えて来るような軽い課題でもないのは明らかです。しかし、その目標がいくら高くても、何か行動を起こさなければならないのも事実でしょう。勿論、これを誰か、例えば行政やNPOやNGOなどに任せて、自分は出来る範囲内でそれに協力すると言う態度もあるでしょう。と言うより、殆どの人たちがこの「待ちの姿勢」だと想像しています。
しかし、この様な態度では多分2050年まで待っても事態は変わらないどころか、多分かなり悪化しているだろうと想像できるのです。つまり、環境や社会の悪化・劣化の強い圧力に、ささやかな対策程度ではとても抗しきれないのです。例えば、温暖化効果ガスの排出量の削減です。SDGsでは、排出量の削減目標ではなく、単にエネルギー効率の倍増をターゲットに据えているだけなのです。気候変動に対するターゲットに至っては、数値目標として示されているのは、気候変動の被害に対する援助の額を定めている程度なのです。
つまり、SDGsの枠組みについては、ささやかな数値目標と、締約国が批准できる程度の「総論」しか書いていない(書けなかった)のでした。
それにしても、ささやかなSDGs製品が、いくつ集まったとしても、ESD投資家の投資先には選ばれたとしても、SDGsの目標(もし明確なものがあると仮定して)のどの程度貢献するかの定量的評価などとても無理でしょう。単に、ある企業のある製品が、どちらかと言えばSDGs方向に向いている、と言った程度の表明に過ぎないとしか見えないのです。
そうではなくて、国や企業や個人が、自分の子や孫の世代に、何を残せるか、何を残すべきかを明確な数値として理想を掲げ、その数値目標に向けて、今何処まで進んできたかを、随時示せる様な道標(マイルストン)を描くべきだと思うのです。例えば、企業であれば何時いつまでに再生可能型エネルギー100%(Re100)を達成するのか、先ずは設定すべきでしょう。その上で、どの様な手段やアプローチで、何時迄にどの様な投資を積み上げればそれが達成可能なのか、青写真を描くべきでしょう。続きます。

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