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2020年9月 7日 (月)

3828 良いニーズとは

少し前に、あるニーズを充足するために色々なモジュールが出来上がると書きました。例えば、人は生きていくために一定程度の食料を確保し、日々それを摂取して暮らしていく必要があります。そのニーズを満たすために、ある人は自分で畑を作って作物を育てるでしょうし、またある人は流通業を興して、例えばスーパーマーケットを経営するかも知れません。いずれにしても、人は食べ物を口にしないで生き続ける事は出来ませんので、そのニーズを満たすために種々のモジュールが出来上がるのです。
しかし、考えてみなければならないのは、ニーズには良いニーズと、悪いニーズがあると言う点です。良いニーズとは、取りあえずここでは、必要最低限であり、環境への負荷が最小限で、持続可能性が高いものと定義しておきます。逆に悪いニーズとは、これと真逆で、慾深く、自己中心的で、資源を浪費し、持続可能ではないものとなります。
具体的に悪いニーズの例を挙げると、例えば馬力のデカい車に乗って、普通の車をスイスイ追い抜いて、優越感を感じたいと思うと言ったものになります。ネットを使って、楽をしてお金儲けがしたいというのも、悪いニーズの例の一つとして挙げておきましょう。殆ど何もしないで、お金が儲かるいうことは、誰かが知らない間にお金を損していると言う事と同じ意味になりますので、やはり不労所得は、間違いなく持続可能ではないでしょう。その代表例としては、いわゆる株や電子マネーなどを使ったマネーゲームが例示されるでしょう。株を安値で買って、高くなった途端に売り抜ければ、汗をかかずにお金を儲ける事ができるのでしょうが、裏では誰かが後手に回って、損をしている筈なのです。誰かの損の上に、誰かの得が乗っかっている状況は、経済的には合法でも、やはり倫理的には「悪い」ニーズによる、悪いモジュールの働きと言う事になってしまいます。
では良いニーズとそれを実現する良いモジュールの例になりますが、なかなかズバリと言えるものは見つかりそうもありません。と言うのも、人類がここまで繁栄した(得した)裏には、多くの生物の絶滅や、資源の枯渇や環境の悪化などの諸悪が積み上がってしまった訳で、人間の得が環境の損という相反するベクトルの融合点がなかなか見つからないからです。その中では、環境負荷を可能な限り抑制するニーズとそれを実現する様なモジュールが、「あまり悪くはない」例になるのでしょうか。具体的に言えば、再エネの拡大がその例になりそうです。

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