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2020年9月 9日 (水)

3830 コロナから人類への手紙

V.R.Reichの「コロナから人類への手紙」と言う詩が身に沁みました。彼女は、コロナから人類への手紙と言う形をとって、コロナウィルスは、環境が人類に送ったメッセージであり、最初はそれを軽んじていた人類が、やがてロックダウンや自粛などで経済活動を大幅に減速せざるを得なくなった状況を、コロナウィルスが、「さもありなん」と冷ややかに眺めている様を詩に書いているのです。詩人の言葉はシンプルですが力を持っています。
経済減速結果、C国の石炭火力発電所も大幅に出力を絞り、すっかり春の風物詩となってしまった、偏西風に乗ってやってくる黄砂とPM2.5の混合物による大気汚染も随分軽減されたのでした。各地の観光地の人出も大幅に減り、観光客が大量に排出していたごみも随分減った事でしょう。勿論、コロナ前の平常時であれば車や航空機や貨物船から大量に排出されていた筈の排気ガスも同様に格段に減ったのでした。
コロナウィルスによるCOVID-19を単なる伝染性の疾病と捉えず、悲鳴を上げていた地球環境からの警告の手紙と捉えたこの詩は、改めて人類に「環境倫理」を呼び起こさせるものとなりました。冷静に考えれば、私たち人類は、COP会議での目標値やSDGsの17個のゴールを参照するまでもなく、理想の旗印を掲げるのは得意なのですが、各論や実行段階では常に腰砕けを繰り返してきたのです。しかし、COVID-19は「強制力」を以って、私達の経済活動に強力なブレーキを掛けた稀有な例でしょう。勿論、コロナが終息した暁に、経済活動が完全に元に戻るなどと考えるのは幻想でしょうし、仮に出来てもそうするべきではないでしょう。
前向きに考えるなら、コロナ禍の経済活動の制限によって、経済が適正なレベルに回帰したと考えるべきなのでしょう。つまり、この狭い日本に、3000万人もの観光客が押し寄せるなどと言う事態こそが異常なのであり、適正なレベルは、多分その1/3以下であった事が、コロナ禍と言う冷水を被ったことにより、交通インフラや旅館業や飲食業も小売業なども思い知らされたと思うのです。この国は、無理な詰め込み型の観光立国を諦めて、コロナ後に相応しい別の飯のタネを探すべきでしょう。

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