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2020年9月 6日 (日)

3827 何で食っていく?

結局、長く続いた国の景気刺激策はと言えば、ひたすらお金をダブつかせ、そのお金で株を買わせて株価を上げ、円高を抑制しつつ海外からインバウンド客を誘導する、と言ったものでした。地方創生とか口では言いながら、長距離バスで移動する海外の観光客が、観光地に少しお金を落としたり、時たま港に豪華客船が立ち寄り、慌ただしく何十台ものバスで観光客が動いたリしたものの、何時まで待っても具体的な経済の波及などは見られなかったのです。地方創生とは、ある政策を以って、地方に然るべき産業を興し、雇用を創出する必要があるのですが、一方では地方自治体では相変わらず、税制優遇をエサにした企業誘致くらいしか具体策を持ち合わせていない様です。
真の地方創生とは、地方の中でお金がグルグル回る様な、仕組みを作ることだと思うのです。地方は、地方交付税や個人レベルでは、給与や年金の多くの部分を、中央に吸い取られてしまっているのです。大規模公共事業では中央のゼネコンが采配を振るい、市民はエネルギーや加工食品や日用品や車などに対して、大企業を通じてお金を吸い上げられているのです。
そうではなくて、地方でお金が回る仕組みとは、地方発の再生可能型エネルギーで地域の需要の大きな部分を賄い、地域で採れる食料を地域内で加工しながら消費し、余った分を中央に送って売り、車や設備などを地域内で上手にメンテナンスすることによって、外に出るお金を抑制しつつ、それらを維持するための産業を生み出す必要があるのです。
かつて、何度かヨーロッパを訪れて、優れた仕組みを見学したことがありますが、南ドイツのある村の取組みは特に印象的でした。そこでは、林業、農業、製造業、エネルギー産業などがバランス良く整っていたのです。村内では、山の木を循環的に利用する林業があり、その材を使って村内の住宅や公共施設が村人の手によって建設され、畑ではナタネを育てて、そのナタネ油で車やトラクターを動かし、村内には村外から買ってきたトラクターを林業用機械の改造するための工場まであったのです。結果として、職もあり子育てし易い村の環境が、都会から若い家族を引き寄せ、幼稚園や小学校にでは多くの子供たちが走り回っていたのです。結果として、この村ではお金が村外に出て行かないのです。何より田舎が子育てする若い家族には理想的な環境であるのは間違いが無いでしょう。勿論、年配者にだって暮らしやすいのです。何故、この国では地方創生が、インバウンド誘導しかなく

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