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2020年9月15日 (火)

3834 蛹(さなぎ)期

あるZOOMミーティングで、自分の人生を簡単に振り返ってのライトトークを行いました。その中で、人生の曲がり角と言うか、進む方向に悩んだ時期を、昆虫の成長過程である蛹(さなぎ)に例えて、蛹期(ドロドロ期)と呼んでみました。と言うのも、芋虫であった幼虫が成虫になるためには、蛹の状態で体全体を成虫の形に造り替える過程で、体全体の形を無くして、さながら一度ドロドロに溶けてしまうからなのです。その過程は、さながら人間がそれまで進んできた連続した人生に迷い、立ち止まり、新たな方向を模索する姿にも重なるのです。
勿論、ドロドロの中身を持つ蛹になるとは言え、それまで自分を構成していた部品あるいはモジュールまでご破算になる訳ではありません。それらを使い回して、より高いレベルの人間(成虫)となるべく新たな自分を再構成するしかないのです。つまりは、昆虫や甲殻類で言うところの脱皮過程がこれに当たります。脱皮直後は、体の組織全体が柔らかいので、色々な刺激や情報や物質を取り入れて、一回り大きくなる余地も広がります。人間は、肉体的には連続した成長と歳を重ねての衰退の過程を経験しますが、とは言いながら脳とその機能に関しては、脱皮の様な大きな変化が起こる可能性があると信じています。
芸の世界では、ある日突然何かに目覚め、長足の進歩を遂げる状態、いわゆる「化ける」ことがある様ですが、脳も化けると思うのです。化けるためには、天才を別にすれば、凡人は苦しみ、悩み、もがく時期もたぶん必要なのでしょう。実際に投稿者も、人生で何回かその様な時期を経験して今があると思っています。それは、ある日突然、「このままで良いのか自分?」と言った疑問が湧き上がる事から始まった様な気がします。学生時代にも、配転で仕事内容がガラリと変わった時も、会社人間としての自分のサラリーマン人生の,行く末が見えてしまった時にも、テロ事件で自分が関わる業界が否定されてしまった様に感じた時も、同様の疑問が湧き、蛹期に入ってしまった様に振り返っています。
しかし、蛹期を否定的に捉えず、「脱皮のための過程だ」と前向きに捉えれば、もがきも悪い事ではないでしょう。勿論、脱皮するためにはそれなりの蛹の中で自分を作り替えるための準備期間が重要で、必須であることは論を待ちません。問題は、蛹の殻を何時破るかですが、これはまさにその人によるとしか言えません。人によっては、考え過ぎて何時までも脱皮できないかも知れませんし、先ずは殻を破ってからもがきながら行動を起こす人も居るでしょう。人間の自発的な変化の全ては、「このままで良いのか自分?」と言う疑問から始まると思うのです。

 

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