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2020年12月10日 (木)

3862 2050年目標?

この国のリーダーが2050年にCO2排出ゼロを目標とする事を宣言しました。ついに、と言うのかやっとと言うのかは別にして、兎にも角にも西欧と肩を並べる事にはなった訳で、環境人間としては一応喜ばしい事ではあります。一応と断ったのは、先ず「目標」と言う言葉で、SDGsも日本語では持続可能な開発「目標」とされていて、オリジナルの「Goals」がお役人言葉で巧みに言い換えられているのです。ゴールとは、ゴールテープを切る事を意味しますから、たとえゴールに1m届かなくてもゴールした事にはなりません、しかし、目標であればたとえ届かなくても、目標の90%は達成できたとどうにか言い訳はできるでしょう。
CO2排出ゼロに至る考え方も大いに問題です。ガソリン車ゼロと言いながら、ハイブリッド車やガソリンエンジンで発電する電動車をEVであると定義するのは、大手の車メーカーの顔色を覗っているとしか言えない抜け道でしょう。同様に、ウランと言う化石燃料を使う原発を、CO2フリーのエネルギーだとしていることも大問題です。原発の建設にも、維持管理にも、廃炉にも多大なCO2が発生する事を無視しているからです。建設や維持や廃炉に使われる重機などが、全て原発が生み出した電気で動かせるとは到底考えられないからです。EVっぽい車や絶対無くして貰いたい原発まで仲間に入れて、なんちゃってCO2ゼロエミッションを宣言しても空しいだけでしょう。
私たちが先ず為すべきは、ライフスタイルの徹底的な見直しでしょう。コンビニに買い物に出かけるホンの数百メートルも歩かずに車に乗り、たった30分で歩ける距離も電車やバスやタクシーに乗る様な「快適移動」であり、暑くても寒くてもすぐに「エアコン」をつける「快適冷暖房」であり、旬でなくとも食べたい食材が手に入る「贅沢食生活」であり、スイッチさえ入れれば電灯でも家電も直ぐに使える「快適電化生活」などを「手放す覚悟」が私たちに求められていると思うのです。1970年代、私たちが消費するエネルギーレベルは、まさに今の半分で済んでいたのです。それでも、オイルショックが起こって省エネに勤しんだことを振り返っています。とは言いながら、その頃の生活に特に耐えられないほどの不便を感じた記憶も無いのです。
ならば、今70年代に近い暮らしをし様と思えば、少しの不便さえ耐え忍べば、エネルギーを半分に出来るでしょう。つまり、移動は可能な限り歩きや自転車で行い、可能な限り衣服や住宅の断熱で暑さ寒さをしのぎ、旬の食べ物を口にし、スイッチを入れる回数を半分にすれば、70年代成生活に近づけるでしょう。それによって、移動や輸送に関わるエネルギー使用量の半減も視野に入り、電力も半減できるので、多くの火力発電所を段階的に減らし、原発を止める政策も視野に入ってくる筈なのです。国は、(国民ではなく)票田となっている企業(業界団体)の顔色を覗った政策しか打てないし、その企業は景気を良くして(消費を増やして)売り上げを上げる事にしか興味がない事は、高度成長期以降の世の中の動きを思い起こせば、誰の目にも明らかでしょう。先ず必要なのは、次世代を思いやりながら、現世代がライフスタイルを見直す行動なのです。

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