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2021年1月18日 (月)

3876 利雪

北国、取り分け日本海側ではこの季節雪に降りこめられます。除雪に忙しくなり、車での外出も億劫になってきます。勿論、温暖化で平均的には雪の少ない年が多くはなりましたが、今年の様に寒波が降りてくる回数が多くなると、積雪量も多くなってしまいます。多雪は、本当に困りものです、雪国であるとは言っても、屋根に1mを超える雪が積もってしまうと、落雪の危険があることに加え、建物への被害も増えてきます。雪は、降ったばかりの時は比重は0.1以下と低いのですが、それが気温の上昇や雨で締まってくると、0.3以上に大きくなるので、同じ1mの積雪でも、建物には数トン~数十トンもの荷重がのしかかる訳です。積雪が少ない場合でも、梁や柱が変形して、ドアや障子が閉まりにくくなったり、隙間ができたりするのです。
それを防ぐために、除雪が必要な訳ですが、ただでさえ傾斜があって、立つのが危険な屋根の上で、動きながら重い雪を取り除くのですから、残念ながら毎年多くの除雪中事故が発生しています。つまり、雪国とは言っても建物自体に屋根に雪が積もらない工夫が施されて地域は少ないのです。勿論、毎年豪雪に見舞われる地域では、屋根の傾斜を急にした上に、屋根の頂上に雪を切る様に、専用の刃の様な構造を付加しています。どうにかして雪の害を減らす作業は、除雪や「克雪」と呼ばれています。その多くは、雪を取り除き、邪魔にならない場所に移動する作業です。
ここで提案したいのは、利雪つまりは雪の有効利用です。雪が持つ性質をまとめてみると1)0℃前後の温度を保っている。2)解けると水になる。3)空気を多く含み保温性もある。4)締まった雪は形状を保持する。5)集積すると解けるまでに長期間かかる、などになります。利雪とは、この様な性質を上手く生かして、何かに利用する事を指します。勿論、これまでもコメやリンゴなどの長期保存のために、まとまった量の雪を利用する試みは行われていました。これは、性質1)と5)を使ったものです。2)も春先から夏場までの農業用水や発電用の水力としてはそれなりに利用されてはいます。3)と4)を使ったものとしては、雪国の楽しみでもある「雪まつり」や「かまくら」などが挙げられますが、当然ですがそれはホンの一部の利用に留まっています。雪国では、先ずは生活の動線を確保するための除雪が優先されますので、利雪まで目が届かないのです。続きます。

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