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2021年1月20日 (水)

3877 利雪2

利雪の前に、先ずは雪を移動させる除雪や移雪を上手く処理しなければなりません。今は、取りあえず屋根から雪を下ろして家屋を守り、落とした雪は積み上げるか、スノーダンプで近くの融雪溝に捨てると言う流れが一般的でしょうか。勿論、機械力を使って、ホイールローダーとダンプで再規模に除雪する方法に加えて、小型の除雪機を使って、雪を砕いて遠くへ飛ばす除雪も盛んに行われています。とは言いながら、利雪のために特定の場所に雪を運び、それを高く積み上げるには、有効な方法ではありません。
雪を低熱源として使う場合、例えば、使われなくなったトンネルに雪を詰め込むと、夏場まで低温を維持する事ができ、有効な利雪方法の一つですが、雪をトンネルに詰め込むためには例えばベルトコンベアなどの機械力が必須です。しかし、そのコンベアへの積み下ろしが人力を使っていては、畜雪の能率は限定的に留まるでしょう。ダンプで運んできた雪を、効率的にベルトコンベアに載せ、更にトンネルの奥で雪を下ろして、しっかり積み込むためには、自動化されたローダーとアンローダを準備してやる必要があるのです。砂や砂利などと異なり、雪はある程度の硬さと形があり扱いは難しいのですが、上手い方法としては、雪を一度粉砕して粒状にしてやるのが良さそうです。
粒状にした雪を左右に飛ばせば、トンネルの中は徐々に雪で満たす事ができる筈です。それによって、トンネル壁の棚に保管した、コメ、野菜、リンゴなどの果物、ワインや日本酒、その他の食糧などをエネルギーを使わないで、長期に亘って氷温で保管できる仕組みが出来上がります。利雪に利用する使われなくなったトンネルは、国道の改良工事で、新たなトンネル作られた場合、旧道にひっそりと残されているのを結構な数で見つかるでしょう。実は、この様な利雪方法は、雪室と呼ばれて古くから利用されていたのです。古の雪室は、山の裾に大きな窪みを作り、そこに大量の雪を放り込んで、その上をワラや木屑やムシロなどの保温材で覆うだけの簡単なものですが、盛夏まで雪を残す事ができたと言われています。

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