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2021年2月18日 (木)

3898 輸送と言うムダ

投稿者は、エネルギーや行動を、青、黄、赤に色分けする事を推奨しています。ここで架空のメーカーを想定して、そのメーカーが工場で製品を作っていると仮定してみます。その企業は、原材料を購入し、設備を使って製品の形に加工し、組み立てて、塗装し梱包して製品として出荷する訳です。当然の事ながら工場を動かすには、従業員の働きやその給料、エネルギーなどの光熱費も発生するでしょう。それらを、全て青色、黄色、赤色に分けるのです。先ず「青色」は、その企業が、原材料に付加価値を付けるために必要不可欠な設備稼働やエネルギーや人権費などを指します。一方で「赤色」は、企業活動の足を引っ張る「無駄」を指します。誰も居ないトイレの電灯も、製品の付加価値を1円も上げない従業員の「無駄な動き」も赤色に相当すると考えます。
問題は「黄色」です。これは、付加価値は生んではいないが、一見必要だと考えられる、設備の稼働や従業員の行動です。例を挙げれば、工場内のモノの移動や工場内の清掃作業や梱包や製品の輸送などが挙げられます。倉庫から原材料をフォークリフトで、加工する設備の近くまで運んだとします。その作業で、原材料の価値が1円でも上がったでしょうか。付加価値はゼロのままなので、残念ながら工場内の移動作業は全て「黄色」に分類するしかありません。黄色作業は、工夫によっては殆ど無くせるものでもあります。もし、倉庫と原材料を最初に処理する設備を近接させれば、フォークリフトや天井クレーンに替えてローラーコンベアなどで簡単に移動可能でしょう。
工場内の清掃作業もまた黄色作業の代表です。散らかさなければ清掃も不要なのです。つまり、作業台の端にごみ袋の口を広げてぶら下げておけば、作業台上の屑をホウキでその袋に掃き入れてやれば、工場の床が散らかる事はありません。作業台の上も常に清浄です。従って、毎日の仕事終わりに工場のフロアを掃除機で清掃していた作業は不要になります。
同様に、広く社会のモノの流れを眺めていると、例えば日々高速道路を往来する、大型トラックの隊列を目にする度に勿体なくてため息が出ます。先ほどの、工場内の様な工夫を重ねれば、おそらくトラックの数を大幅に減らせると思うのです。想像するに行き交うトラックの多くは、片道は空荷か少量の荷物しか積んではいないでしょう。多くの運輸会社は、特定の荷主としか契約していないと思われるからです。しかし、モノがその形状、数量と現在地と行き先の情報を自ら発信する仕組みがあれば、空荷のトラックはほぼ無くすことも可能となるでしょう。荷物をある場所運んだトラックは、運転者の休憩後近くで戻りの貨物の情報を得る事が出来、それを積んで戻れば良いのです。運輸業者は空便が無くなるので、運賃を引き下げることも可能となり、荷主は直行便よりは少し時間が掛かる可能性はありますが、無駄な運賃を抑制する事ができるでしょう。高速道路の輸送力にも余裕が生まれますので、三方が得をする仕組みが生まれるのです。輸送は黄色行動で多くの無駄を含む行動だとの出発点に立てば、化石エネルギーの大量消費や交通渋滞など輸送に関わる多くの問題を軽減できる筈なのです。輸送は、間違いなく「黄色」行動の一つなのです。

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