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2021年2月20日 (土)

3900 エネルギー半分社会

政府の2050年CO2ぜロ宣言は、今のところ全くの空約束の「宣言」に過ぎないものでしょう。何より、その宣言の背景には未だ原発織り込んでいるのでしょうし、未だ完全には実用化されていないカーボンフリーのテクノロジーを見込みで勝手にカウントもしているでしょう。例えば、勝手に水素社会なる虚像を、さも10年後くらいにはかなり実現されていると妄想しているかも知れません。また、火力発電などで出来てしまったCO2を、無理やり地中に押し込む技術を、さもCO2フリーの技術であるが如きに喧伝もしています。
また、カーボンフリー社会の実現のために、車も含めて、何でもかんでも「電動化」し、その電力を原子力を含む太陽光や風力などのカーボンフリーな電源で賄うと言う政府の(お役人の)描いている単純な構想の様に見受けられます。
そうではなくて、私たちが先ず実現すべきは、大幅な省エネ社会であるべきだと思うのです。当面ターゲットにすべきは、先ずは現在のテクノロジーの延長線上で実現可能な、「エネルギー半減」でしょうか。例えば、ざっと言えば車の車重を半分にすれば、消費するエネルギーは半減できるでしょう。車を「走る居間」と考えるのではなく、4輪の単車程度の位置づけに下げるのです。勿論、安全性はある程度は犠牲にはなりますが、最新のGPSや画像解析(≒衝突予防)の技術などを駆使すれば、それも殆どカバーできると思うのです。快適性については、かなり我慢をして貰う必要はありますが・・・。
現在の様に、冷暖房も全て電気や石油で賄うのでは、カーボンフリー社会の実現は到底無理でしょう。太陽熱やバイオマスを熱源とする暖房や、太陽熱で冷房を実現する「デシカント冷房」などを実用化し、近い将来に大量に普及させる必要があります。それ以前に、この国の建物や住宅は、断熱性にあまりに乏しく、基礎的なエネルギー消費量が大き過ぎるのです。断熱工事は、動かない設備の投資であると考えれば、居住空間に要する光熱費の半減など簡単に実現できる筈なのです。高断熱の建物や住居で、光熱に関するエネルギーを半分にし、車の軽量化で輸送費を半分にし、加えて地産地消をきわめて、輸送量を大幅に減らせば、エネルギー半分社会も見えて来るでしょう。CO2ぜロの取組みは、その上で加速すれば良いのです。繰り返しになりますが、カーボンフリー技術ありきではなく、先ずは大幅な省エネこそが最優先の取組みなのです。

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