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2021年3月25日 (木)

3915 OODAの時代2

VUCAの時代、素早くより正しい方向に歩みを進めるためには、OODAサイクルが有効だと書きました。しかし、それを担保するには条件も必要です。それは、より正しい事実を観察するための「観察眼」と、その得られた事実をより正しく分析・評価し仮説を立てるための「価値観」でしょうか。勿論、意思決定のプロセスでは混乱も予想されます。というのも、いわゆるステークホルダーの間には、必ず「利害の対立」乃至は「利害の不一致」があるものだからです。しかし、意思決定までのプロセスが正しければ、その後の意思決定の混乱回避はは比較的容易でしょう。もし、意思決定に困ったとしても、「では将来世代のためになるのはどの決定か?」との問いを立てれば、良いからです。これは、権利を強く主張する人たちの「殺し文句」でもあります。現世代に利害の対立があったとしても、誰も将来世代が不幸になる事は望まないでしょう。
さて問題は、優れた観察眼やより正しかろう価値観を、一体どの様にして育むかですが、これは兎にも角にも、常に今の時代に存在する問題を掲げて、その原因と対処方法を議論し続ける事しかないでしょう。それも、誰か偉い学者や政治家が議論を誘導するものであってはなりません。議論の参加者や聴衆も一緒に考える場でなければならないのです。それも一度や二度ではなく、同じ問題や課題に対して、いくつか視点を変えて、徹底的に原因を突き止め、その解決法を議論するのです。
例えば、今回の新型コロナのパンデミックですが、私たちは歴史の中で、何度もウィルスや細菌によるパンデミックを経験済みでもあり、この際「次なるパンデミック」に向けての課題と解決に至る道筋を改めて議論しておくべきでしょう。例えば、パンデミックとなる以前の、感染初期の情報の集め方や初期警報の出し方ならびに初期消火の手順は決めておく必要があるでしょう。そのためにも、パンデミックに至る「感染の仕組み」の解析は特に重要です。というのも、今回のコロナパンデミックでは、豪華客船の感染者やB漢からの帰国者が、流行の起点になったのは間違いないのでしょうが、その後の感染拡大には経路が不明であるケースが余りにも多いからで、感染経路も飛沫感染だとかエアロゾルだとか、接触感染だとか、議論が分かれていて、必ずしも明確にはなっていないからです。
私たちは、今回のコロナパンデミックに関して、可能な限りの科学的データを集め、来るべき次期パンデミックに向けての原因特定や対処方法を学習しておくべきでしょう。その上で、それが発生した場合でも、一刻も早くOODAサイクルを回す訓練を重ねておくべきでしょう。専門化会議などは、平時でも常設しておくのも良いかも知れません。

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