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2021年3月26日 (金)

3916 ボトルネック

中東の運河で、巨大コンテナ船が座礁して動けない様です。座礁というのは正しくないかも知れません。なんせ砂漠を掘った運河なので、乗り上げたのは暗礁ではなく、岸に近い砂地だからです。運が幅がたった200mほどしかない場所で、400mもの長さの船が動けなくなった訳で、当然の事ながら運河は通行止めになってしまいました。コンテナ船は、高速での航行を基本として設計されていますので、運河での航行の様に低速での航行は苦手なのです。つまり、水の抵抗を減らすために線形は痩せており、抵抗となる舵版も高速では十分に効きますが、低速では殆ど効かないと言っても過言ではありません。
代わりに船を左右に動かすために、前後にはサイドスラスターと呼ばれる小さな推進器がつけられてはいるのですが、何しろ世界最大級の図体では、敏感に作動するとも思えません。多分、スラスターを動かし始めてから数十秒後にやっと反応すると言った程度でしょう。船長の判断としては、砂嵐で視界が悪かったのではあれば、然るべき場所で待機すべきだったのでしょう。
さて今回の話題はボトルネックですが、世界には多くのボトルネックが存在すると改めて考えさせられます。海運に限って見ても、パナマやスエズと言った国際的運河、マラッカやホルムズやボスポラスやドーバーと言った海峡などが思い浮かびます。そういった場所は、常に国際紛争の火種ともなってきましたが、悪い事にはそういった場所こそが、物流が集中する場所と重なっているのです。
つまり、経済が貿易に依存している日本の様な国をイジメるのに武器は必要ないのです。ボトルネックを押えている1国又は2か国が協力して、ボトルネックを締め付けるだけで良いのです。物流の遮断が始まると、仕方がないので貿易国はコストの高い迂回ルートを選択するしか手段が無くなるでしょうから、物価が上がり経済も苦しくなっていくでしょう。3914,15で述べたVUCAの時代、この国も可能な限り地産地消を推し進め、ボトルネックへの依存度を下げる様に努力する必要がありそうです。

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