« 3910 災後に思う | トップページ | 3912 バイオ燃料 »

2021年3月14日 (日)

3911 多様性と包摂性

SDGsへの取組の中で最も重要なキーワードは、多様性と包摂性と言われています。多様性とは、言わずもがなですが、人間社会では、人種や性差や障害の有無、あるいはSGBTなどの人の多様性やその人々が作り出す文化の多様性などを意味します。また、環境における多様性は、気候や風土が作り出す、多様な環境の中で育まれる、植物や動物(含む微生物)の多様な分化とそれぞれの棲み分けを意味します。
では包摂性とは何を意味するのでしょうか。確かに包摂性という言葉は日常語ではないため、良く分からない抽象的な概念を含む言葉だと言えそうです。投稿者の解釈では、例えばより包摂的な社会では、上に述べた多様な人々を、許容し包み込むような懐の深さを持つと言えそうです。自然環境も、非常に大きな包摂性を持っては居ますが、人間の排出する環境負荷が余りにも大き過ぎるため、近年ではその包摂性を超えて、気象変動を含む後戻りの効かない環境の変化(悪化)が問題になっているのです。それは、環境の包摂性への人類の「甘え」としか言いようがないのです。
英語圏でのたとえですが、「パーティーに招待されること」が多様性、「ダンスに誘われること」が包摂性と言われている様です。つまり、多様性とはパーティに招かれた客層の振れ幅の様なもので、事実そのものと言えますが、一方でダンスに誘われる様な客は、ダンスの上手下手は別にすれば、招待した主の包容力の中に包まれている状況と言えるでしょう。
SDGsにおいては、環境の持続性を担保するために、人間社会の在り方が問われる訳ですから、これまでの様に自然環境の包摂性に甘える行動は控えなければならないでしょう。逆に、生物の多様性のためには、人間側の欲望(の多様性)は、かなりの程度抑制的な範囲に留める必要がありそうです。しかし個々人の自主的な抑制行動(自粛)に任せていては、コロナの感染の様に先行きは見えないでしょう。やや厳しめな抑制法で縛る必要があると思うのです。例えば、プラスチックごみの削減を考える際に、レジ袋の有料化だけでは全くと言って良いほど効果が無いのは明白でしょう。プラスチックの生産量を制限するか、プラスチックの再使用やリサイクルを義務付ける様な法整備が不可欠なのです。その意味でこの国は、その様なルールを作るに当たっては、常に及び腰で、欧州の様な環境先進国のお手本の後追い程度しか出来ないという残念な国(環境二流国)だと断ずるしかありません。

|

« 3910 災後に思う | トップページ | 3912 バイオ燃料 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3910 災後に思う | トップページ | 3912 バイオ燃料 »