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2021年4月18日 (日)

3933 トリチウム汚染水問題

福一では、ALPSで除去できないトリチウムを含む汚染水が増え続けています。しかしながら、既成事実の様に海洋放出を宣言した政府の発表には、国の内外から大きな反発を受けている状況です。何故、海洋放出かと問われれば、政府(=東電)は、汚染水の保管墓所として陸上にタンクを置くスペースが無いと、殆ど開き直って説明しますが、では海上保管はどうかという可能性については全く言及していません。つまり、汚染水の保管量は増え続け、今や数十万トンレベルに達し、保管タンクの余裕もあと1-2年分しか残っていないという政府(=東電)は、では汚染水専用タンカーを建造し、福一の港湾内に係留するという可能性については全く言及していないのです。陸上用タンクに比べ、海に浮かべるタンクは非常に安価に建造可能です。それでなくとも、この国は造船王国であったし、凋落したとは言え、まだ中手の造船所は元気です。しかも、エンジンなどの無いタンクだけの船であれば、普通の原油タンカーの1/3程度のコストで建造できるでしょう。汚染水タンカーの建造で、たぶん20-30年の時間は稼げるでしょう。トリチウムの半減期は12年そこそこでしょうから、保管している間にも放射能は弱まります。その間に、トリチウムの分離技術を実用化して、実用プラントを建設すれば、海洋放出は免れる筈なのです。
投稿者の様な素人が考えても、普通の水とトリチウム水は、僅かながらも物理的性質が異なる筈ですから、沸騰・蒸留あるいは凍結分離などに加えて、再エネ電力を使った電気分解なども併用すれば、トリチウムの分離取出しも十分可能となる筈なのです。その様な可能性を殆ど排除しておいて、発生する汚染水を福一場内のたった千トン程度しか保管できないタンクを、敷地一杯に建設し続けた「無策」こそ糾弾されなければならないでしょう。
この国が、技術大国だと言い張るのなら、各大学やAISTや公設試などに予算をつけて、分離技術を競わせるのです。現状でも、原発を動かしている国々では、原発施設から発生するそれほど多量ではない事を言い訳に、トリチウム水は薄めて海洋放出されたり、蒸発させて大気放出されているのですから、その分離技術の開発は大歓迎されることでしょう。海洋放出する日本は、海外世論からはバッシングを受けますが、そうではなくて分離技術の開発が出来れば、逆に尊敬の的となる筈なのです。コロナ騒ぎのドサクサに紛れた、汚染水の海洋放出を、あっさりと許しては末代までの国の恥になるでしょう。

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