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2021年4月 7日 (水)

3924 ある人生7

<海外奔走時代2:海外調達>
米国駐在から帰って、しばらくしたころ、急な円高局面がありました。1997年頃の事です。航空機は部品を作り組み立ててから米国に輸出するので、国産が強いカーボン繊維以外、ほぼ全ての素材を輸入する航空機業界は、それを加工・組立てて輸出すると「二重の為替差損」を被ります。その結果、社内で少なくとも部品は海外で作らせて輸入し差損を軽減すべきだという議論が起こり、結果として資材、生産技術、品証担当の3名からなるチームをいくつか作って、欧州、米国、東南アジアなど航空機産業のある国々の企業群に派遣し、能力調査や見積をさせる調査を大々的に行ったのでした。その一つのチームに入れられて、海外の企業を数十社回った経験は、投稿者にとっては、いわゆるグローバルスタンダードを知る上で大いに役立ったのでした。
我々のチームは、約3か月に亘り米国、東南アジア、欧州などを巡って、潜在的な部品サプライヤを探索したのでした。事前にアポを取った企業を訪問して工場見学し、財務や生産技術力をチェックし、品証体制を調査し、いくつかの部品候補に対しての見積を依頼、最終的には各社ごとの報告書を作成するのが任務でした。
その超円高の波が一段落した頃(1998年頃)、戦時中は飛行艇などを作っていたドイツの老舗航空機メーカーとの、リージョナルジェットの共同開発話が立ち上がり、先行情報を得るため、3か月ほど南ドイツに滞在しました。しかしその会社が傾き、米国の資本に買収されたこともあってこの話はキャンセルになったのでした。

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