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2021年4月25日 (日)

3936 CO2半減?

政府が2030年までのCO2削減目標を、2013年比で46%減に大幅増加した様です。それまでが2005年比26%減でしたから、大幅な増加と一応は評価しておきます。米国の様にエイヤッと50%減としなかったのは、穿った見方をすれば、多分お役人が数字を積み上げて作った目標っポイという体を狙ったのかも知れませんが・・・。少し裏読みするなら、2013年は、震災の影響もあり既存の石炭火力をMAXに稼働させたこともあり、CO2量排出負荷が高かった時期に重なるのであり、そこを物差しにしたのはややズルいというしかありません。
いずれにしても、約50%減は通過点であり、最終的には2050年には脱炭素(ゼロカーボン)を達成するという国際公約をしている訳で、10年で半減はどうにかなるにしても、その後の20年ででのゼロカーボン達成は、かなり困難(というか殆ど無理)と見るしかないでしょう。というのも、戦後積み上げて来た、化石エネルギー(=石炭や石油や天然ガス)での運用が前提となっている社会インフラ(建物や運輸システムや工場等)は、かなり根が深く20年やそこらで再エネオンリーに模様替えできるとはとても思えないのです。つまり、それらは単なる模様替えでは済まず、建築物で言えば「完全な建て替え」になってしまうのです。
家の寿命は30年~50年ですが、インフラ寿命はそれ以上でしょうから、土木や建設工事を伴うインフラの更新はそれほど簡単な話ではないのです。それ以前に、土木工事でゼロカーボンとするには、先ずは再エネ電力だけで動く「建機」の開発が必要でしょう。それが10年かそこらで開発されない限り、カーボン発生を減らすために先ずは建物やインフラ改造のための土木工事そのものを抑制する必要があるのです。
いずれにしても、インフラを全て再エネによる「電動化」社会にするに当たって、先ずはインフラを作り替えるために発生するカーボン量とその結果削減されるカーボン量を天秤に掛け、長期的に見てカーボン削減最適となる様な、いわゆる「ライフサイクルアセスメント」の視点が必要でしょう。

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