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2021年6月24日 (木)

3955 徒然に(鳥海山)

自宅から一番近くにある百名山である鳥海山に、年に10回以上は登ります。自宅からは、30㎞ほどしか離れていないので、どんよりした曇りの日以外は、雨の日でも雲の高さによっては、この美しい休火山の姿が眺められます。下から見上げる山も姿も確かに美しいのですが、しかし山に登ってみると、全く違った感慨に襲われます。というのも、この山は今は休火山と呼ばれていますが、投稿者が学生時代(正確にはS49年)に小規模な爆発を起こし、泥流も発生したのです。その時の噴火口は、今でも新山の溶岩ドームの横原に生々しく残っていて、この山が火山である事を想いこさせます。
加えて、古の時代には富士山の様に二等辺三角形できれいなコニーデ型の山容が、この新山が出来た大噴火で、なんと火口カルデラの北半分が吹き飛ばされて、大規模な山体崩壊を引き起こしたのでした。(目撃した訳ではないので想像です。)その崩壊が、いわゆるにかほ高原の標高500mほどの大地を作ったのでした。この山に登ると、三角点があり最高点が2230mほどの外輪山の残りと、ゴロゴロとした巨石が積み上がっている溶岩ドームの新山(2236m)の二つのピークがある事に気が付きます。新山から北側を眺めると、角度で言えば50-60度に切り立った、山体崩壊の斜面が眺められ、その下に火砕流が作った広大な台地が広がっているのが見えるのです。
一方で、海側の登山口から登ると、小田ヶ原と呼ばれる台地(溶岩台地)や噴火口(お釜)である鳥海湖や大小の溶岩ドームが眺められ、やはり古の火山活動に想いを馳せる事が出来ます。学術的にも貴重な地形である鳥海山とその周辺は「ジオパーク」にも認定されており、山麓や麓には温泉も多く湧き出ています。この山に登る度に、地球の悠久の歴史を想い、それに比べて人間の一生なんてなんとちっぽけな事か、と大自然の前で謙虚になれるのです。何故山の登るのかと問われれば、大きな山の上で自分のちっぽけさを確認して安心するため、と答えています。投稿者は、その北側の麓の町で生まれましたが、還暦を迎えてこの山が見える土地に竟の棲み家を建て、Uターンしたのでした。同じく、この山が望める場所の共同墓地に墓地を求めたのです。結論を言えば、人はやはり自分が生まれた場所で人生の最後を迎えるのが、実は一番幸せなのかも知れないと思う今日この頃なのです。

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