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2021年7月 8日 (木)

3962 異常降雨と対策

各地が線状降水帯を含め、梅雨末期の集中的な豪雨に見舞われています。梅雨の末期のこの時期は、そもそも気温も高くなっている事もあり大気中の「絶対水蒸気量」が多い季節であり、少しの刺激(例えば海上からの水蒸気の追加供給、前線の活発化など)で、豪雨になり易い時期でもあります。問題は、その豪雨が丸一日、あるいは断続的に数日間続く事にあります。元々、火山性の岩石(例えば花崗岩)やそれが風化した土壌(真砂土)、あるいは火山灰やそれが固化した脆い岩石(凝灰岩など)が国土を覆っていて、しかも山々が急峻なこの国では、短時間の豪雨には耐えられるものの、長時間続く豪雨で、地下水が急激に充満して、動きやすくなっている斜面では、地滑り(山津波)や鉄砲水などの災害が多発してしまうのです。そこに、安易な谷筋の埋め立てなどの行為が重なると事態は、今回の熱海のケースの様に深刻になります。そもそも、建設廃土などを谷に埋め立てるという行為はご法度の筈なのです。集中豪雨で山間道路が寸断される現場は、無理な掘削の結果山側の傾斜が急過ぎてその崖が崩落する場合と、谷筋に土砂を埋め立てて道路幅を確保したヵ所が、谷側に流失する場合に大別されます。
たとえ、これまでの集中豪雨に耐えて来た場所であっても、それを超える今時の豪雨には耐えきれない場合も多くなるのではないかと心配されるところです。土砂というものは、地下水が十分に浸透し、湿潤したものは、さながら液体の様に振舞うものだからです。液体が斜面に置かれれば、ホンの少しのきっかけで、流動化して斜面を流下するのは自然の理でしょう。それを防ぐには、擁壁や砂防ダムの建設程度では無理だと思うのです。谷筋は橋を渡すか、あるいは豪雨時は(排水管では流量が間に合わないので)道路上を直接水が流れても問題が無い様にしてしまうしかないのでしょう。
気温と海水温の上昇傾向はこれからも続くと思われ、過去の記録に比べ、異常豪雨と呼ばれる様な豪雨は今後も発生するのでしょう。道路や河川或いは下水道(排水路)などのインフラは、それを前提に再度安全性を見直さなければならないと思うのです。

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