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2021年8月17日 (火)

3976 温暖化の先行2

気温が同じだとして、モンスーン気候か否かは、もっぱら大気が海洋からたっぷり水蒸気の供給を受けるか否かに係っていると言えるでしょう。つまりは湿度の高低です。雨は、過飽和状態の水蒸気が水滴(時にはいきなり氷の粒)になって、それがくっついて降下してくるものなのですが、当然の事ながら水蒸気の量が多くなっている大気からは、より多量の雨が降る事になります。気象関係のデータによると気温が1℃上昇すると、大気中の水蒸気量は7%程度増えるのだとか。
近年の平均気温は、特に夏場は、体感的にも感知できるレベルで上昇していますから、同時に大気中の水蒸気量も、数十%は増えていてもおかしくないでしょう。
その結果、それが天気図で言えば、東シナ海からの水蒸気供給と、太平洋高気圧の縁を回る湿って暖かい風がぶつかって、いわゆる線状降雨帯を作る頻度が上がる夏場、数十年に一度レベルの豪雨をもたらすのでしょう。河川は、十年に一度程度の豪雨には耐えられる様に整備されてはいるのでしょうが、それを超える様な豪雨には無力で、各地で堤防の越水や、内水氾濫が続発する結果になってしまいます。
この国は、亜熱帯から亜寒帯まで続く細長い国土と、何より国全体が海洋に面していて、直接海からの風や水蒸気供給の強い影響を受けても居ます。その中で、上に述べたように気温と、同時に海水温上昇の影響を受けての大気中の水蒸気量の増加が、日々の気象に影響を与えていると言えるでしょう。つまり、この国は温暖化による気候変動が、他の地域に先駆ける形で、顕在化している国であるとも言えそうなのです。
それでどうなのかと言えば、今更温暖化の後戻りは難しいでしょうから、私たちは現状を追認しつつ、何らかの形でそれに「適応」しなければならないと思うのです。その意味では、私たちは、先ずは「防災マップ」を穴の開くほど眺めなければならないでしょう。その結果、地盤が低く、洪水のの影響を直接受ける地域や谷筋で山崩れのリスクが高いエリアの住宅は、計画的に避難(移動)させなければならないと思うのです。そうでなければ、数年おきに襲う「史上最悪」の水害による悲惨な被害を防止できないのです。床下や床上浸水及び土砂崩れによる悲惨な被害映像をニュースで見るたび、繰り返される悲劇に気持ちが沈んでしまうのです。

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