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2021年8月14日 (土)

3975 温暖化の先行

IPCCが、温暖化はほぼ人為的な活動の結果起こっていると結論付けました。勿論、自然のサイクルによって生ずる、気候振動もあるにはあるのでしょうが、大きな部分は人間の活動が原因になっているという訳です。ここでは、近年この国を含む中緯度地域で生じている、夏季の異常な高温について考えてみます。
諸説はあるのでしょうが、投稿者が見るところその主たる原因は、北極海の浮氷の減退にこそ見出すべきだと思われるのです。どういう事かと言えば、かつて(数十年前までは)北極海には海の「蓋」として、夏場もかなりの面積の浮氷がありました。それは、夏場でもそれなりの面積で海を覆っていたのでした。しかし、近年は夏場の浮氷はドンドン面積が縮小し、海面が露出する度合いが大きくなってしまったのです。夏場は、太陽が北回帰線に近づき、太陽光が常時北極海に注ぎますので、氷で覆われていない海面は水温が上昇し、ますます浮氷を解かすでしょう。つまり、夏場の北極海の海水温は年々上昇傾向にあり、それが冬場にも持ち越されて、再度結氷した際にも、氷の厚さは年々減少傾向にあるのです。
さて、北極付近の海水温が上昇し、気温も高くなると、特に夏場には「北極気団」が非常に弱くなる傾向になるでしょう。我が国の近辺(中緯度地域)に当てはめてみると、北極気団の手先であるいわゆる「オホーツク気団」も弱まり、代わって南の海で育った、熱く、湿った海洋気団の勢力が優勢になって、夏場の長い期間こ亘って、高温多湿のモンンスーン気候が、この国を含む中緯度地域を支配することになるのです。水蒸気は、強力な「温暖化効果ガス」でもあるので、それでなくとも日照時間の長い北半球の中、高緯度地域の夏場の気温はますます上昇の悪循環に陥ることになるのです。
結論から言えば、現在の様な夏場の酷暑傾向は、今後悪化はしても改善の方向には向かわないでしょう。同時に、モンスーン気候に由来する豪雨の頻発も避けられないと予想できます。中緯度地域の異常な気候は、いわば温暖化傾向の先取りをしているとも言えるのです。つまり、私たちは酷暑とも豪雨ともどうにか付き合って行かなければならない状況に立たされていると言えるのです。

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