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2021年10月 8日 (金)

3992 地震の巣に住んで

この国は間違いなく地震の巣窟です。何しろ、ユーラシア、北米プレートの下に、太平洋、フィリピン海プレートがこの国の真下に潜り込んで鬩ぎ合っている訳ですから、常に地震の恐怖に向き合って行かざるを得ない宿命にある訳です。太平洋プレートからのストレスは、先の東日本大震災で、かなりの程度解放されたのでしょうが、一方フィリピン海プレートで生じている歪の開放される時は、目前に迫っていると推測されています。昨晩の地震も太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界が関わる地震である事は間違いないでしょう。
各大陸プレートは、相対的に年間数センチの速度で衝突し、ストレスを蓄えている訳で、その歪が数メートルに達した時、耐えきれなくなったプレートが、「定期的に」大きく跳ね返るのが、地震のメカニズムなのです。その頻度は、各プレート間の相対速度に関わっているのでしょう。例えば太平洋プレートの潜り込みは年間8cm程度、一方でフィリピン海プレートのそれは、年間3-5cmと言われているので、大地震の頻度もかなり異なるのでしょう。その頻度は、かなり明確に記録されている中世以降の歴史を眺めれば、、概略は分かっていながら、人は何故沿岸の都市に密集して住んでいるのでしょうか。比較的人口密度の低い東日本であれだけの被害を受けながら、人々は東南海トラフの蠢きに比較的楽観している様にしか見えません。
関東大震災の悲劇から既に100年近く経過していますが、次に東南海トラフがストレスを解放する時期は、かなり迫っている筈なのです。昨晩の程度の小さな地震でさえ、都市部では鉄道や水道管などのインフラに被害が出ています。「本物」の時期関東大震災や東南海大地震が起こった場合、この国の東海道トランクラインは寸断され、経済活動の多くは停止してしまうでしょうし、都市部の住宅が壊れ、避難難民となってしまった大勢の人々の受け入れ先は、現在のところ全く見込みが立っていないのです。
大地震で現在の主要な輸送インフラである道路網や鉄道網が寸断された場合、残されるのは津波が治まった後の海上交通しか無さそうなのです。造船大国でもあったこの国は、大型フェリーや病院船や避難用のポンツーンなどの、海上インフラをもっと拡充させるべきだと、素人ながらも強く思っている今日この頃ではあります。

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