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2021年11月26日 (金)

4005 再エネより省エネ

世の中では、温暖化対策として、化石エネルギーにとって代わる新エネやゼロエミにつながる代替再生可能型エネルギーを何に求めるべきかの議論が盛んです。そのために、2030年までにどの程度CO2を減らすとか、2050年までに「実質的に」ゼロエミを達成するとかの「空約束」を繰り返しています。しかし、今公約しまくっている政治家やそれをサポートする官僚が、2030年や2050まで現役でいて約束を履行できるとは確約できないでしょう。それどころか、たぶんSDGsでもそうである様に、ゴールを「目標」と言い換えて、2030年CO2排出43%減や2050年実質ゼロエミは、ゴールではなく目標だった、と言い直すのは目に見えているのです。ゴールであれば、ゴールテープを切らなければなりませんが、目標なら60点取れば、及第点であると言い逃れることも出来るからです。
そうではなくて、先ずは今の超便利で快適な生活スタイルを見直して、現在のベースに比べてエネルギー使用量50%(半減)を目指すべきだと思うのです。それは決して無理な「ゴール」などではなく、単純に1980年代の暮らしレベルに戻すだけで良いのです。バブル前の1980年代レベルの生活がそれほど耐えがたく、それほど不便であったとは絶対に言えないでしょう。その後から現在に至るまで、私たちは一家で複数台の車を持ち、短い距離でも車で移動し、全室にエアコンを備え、航空機をバンバン使って海外旅行をしまくり、季節外れの温室作物や輸入食品を求め、3割もの食べ残しを出す「過度に贅沢」な暮らしを実現したのでした。
これを反省し、1980年代の暮らしに立ち返るだけで、エネルギー使用量の半減はすぐにでも達成可能なのです。実行は簡単です、直接のエネルギー使用量を半減するには、車の使用頻度を2回を1回に減らし、エアコンのスイッチの半分に「使用禁止」のシールを貼り、旅行の頻度を半分に減らすだけでOKです。間接的なエネルギー半減で言えば、温室で作っている作物を買う頻度を半分にする代わりに国産の旬の作物の量を増やし、ダイエットを兼ねて食べ残しを出さない程度に少なめに調理すれば良いだけなのす。たったそれだけの行動で、2030年目標のゴールテープは簡単に切れるのです。そこから20年かけての、ゼロエミ社会への移行は、投稿者としてはそれほど難しいとは思っていません。インフラもテクノロジーもそれなりに進む筈だからです。変えなければならないのは、私たちの生活スタイルであり、必要なのはそこに至るための覚悟を固める事だけなのです。

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2021年11月21日 (日)

4004 我が家の温暖化対策3

我が家の温暖化防止対策の基本方針としてはいくつかありますが、移動に関しては「人力を旨とする」というものがあります。つまり、出来るのであれば移動には自転車を使うか、或いは徒歩で行くというものです、一応の目安としては、片道5㎞以内であれば車などには頼らず、人力移動に限られます。そのためにも、時間さえ取れれば毎日10㎞ほどのトレーニング(散歩)は欠かせないのです。
東京などに出張した際も、山手線の内側(東京⇔新宿間でもたった8kmです)程度であれば、徒歩移動します。夜行バスで移動し、午前中に半日の時間があった出張では、新宿のバスターミナルから川崎駅前まで20㎞程を徒歩で移動した事もありました。この時は、出来るだけかつての街道筋を選んで歩いたので、道は曲がりくねって続いており、歴史の流れを感ずることも楽しかったのでした。人力移動は、先ずは健康にも良いでしょうし、移動の際に公共交通機関を使って排出されるCO2量に比べれば、人間の呼気に混じって出されるCO2の量は、生きていくための呼吸(基礎代謝)分を除外すれば、たぶん何桁も低いのでしょう。ちなみに、成人一人当たりで言えば、基礎代謝を含めた平均的な呼気からのCO2排出量は約100kg/年程度だそうです。人の体重に近い量だと思えば良いでしょう。ちなみに、日本人の成人1人が普通の生活を送った場合のCO2排出量は、9トン程度と見積もられていの様ですので、呼気が占める排出量は、その1%強程度には相当する事になります。その量は、歩こうが、乗り物の中にジッとしていようが、あまり変わらないものなので、歩くに越した事はないわけです。
家族には押し付けては居ませんが、当然の事として高いビルで上層階に行く必要がある場合でも、目的階が10階まで位であれば階段を利用します。エレベータに使われているモーターは実は結構大きく、10kwか数十kw程度のモーターが使われているのです。たかだか数十秒の利用でも、それが重なって100回程度の回数に上れば、CO2の排出量も数kg~数十kg-CO2を排出する事になる計算です。その排出量削減を考えながら、階段を登っていくのは楽しみでもあるのです。

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2021年11月16日 (火)

4003 我が家の温暖化対策2

家を新築するというタイミングは、大幅な温暖化対策を行うのに絶好の機会でもあります。我が家でも、5年前に新築する際に、いくつかの工夫を加えました。先ずは、基礎断熱です。基礎コンクリートの立ち上げ部分も、スラブ部分も60mmの断熱材ですっぽりと包んで、外気や地温から断熱されています。これにより、外気が零下となる真冬でも床下温度が10℃以下に下がる事が無くなる訳です。次に、家の構造自体の断熱性の向上です。通常の室内側の吹き付け断熱材に加え、基礎断熱と同じ60㎜厚みの断熱材を「外断熱」として追加しました。これも、室内の夏場の昇温や冬場の気温低下にかなりの効果があります。
4002に述べた床下への温風の吹込みと、良好な断熱性と相俟って、厳しく冷え込んだ日以外は、エアコンは朝晩の短時間の運転だけで十分な家が出来ました。当然の事ながら、全ての窓はペアガラス仕様で、窓からの入熱、放熱も限定的なレベルに抑えています。住んでみての反省点としては、予算が許せば、外断熱材をもう少し厚くしたかったのと、窓も出来ればトリプルサッシにしたかったというのが本音ではありますが、歳をとってから大きなローンを組みたくなかったので、妥協しました。
我が家にある暖房器具としては、居間に付けたエアコン1台だけですが、補助暖房としては冬季のみ、足元に小さな電気座布団とパソコンのマウスパッドとして、これも小さな電気あんかを使って、手足が冷えるのを防いではいます。基本的には、寒さは衣服を着込んで凌ぐ、というのが我が家の方針なのです。もし、もう少し年齢が進んで、寒さに耐えきれなくなった場合には、釣りなどで使う、バッテリーで加熱するタイプの暖房ベストでも購入するつもりです。

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2021年11月10日 (水)

4002 我が家の温暖化対策

さて我が家における温暖化(防止)対策の具体例をいくつか挙げてみましょう。家庭で、一番大きな負荷は、冷暖房・給湯に関わる負荷でしょう。勿論、車を使っての長距離通勤をしている様な家庭では、ガソリン消費に関わるCO2排出量もかなりの割合にはなるのでしょうが・・・。冷暖房としては、多くはエアコン(電気冷暖房)や冬季(灯油やガス)などの燃焼熱を利用するものが主流でしょう。つまり、発電所から排出されるCO2(排出係数)に消費電力を掛けた負荷と石油やガスの排出係数に消費量を掛けたもので、簡単に計算できます。
我が家では、実は5年前に新築した際に、木質ペレット燃料を使う「バイオマスボイラ」を導入したのです。このボイラでは、70℃程の温水を作り、それで主に入浴や家事用の給湯を行い、その一方で加熱水をバイパスさせて、床下へ送る温風を作って、床下をほのかに暖めているのです。厳冬期で冷え込んだ日は、エアコンも補助的に使いますが、これをフルに使う場合に比べれば、負荷は1/10位には抑えられている筈です。一方で、屋根には4㎡程度の比較的大きな太陽熱温水器を上げていますので、夏場にはペレットの消費は殆ど必要ありません。冬場は、毎日10㎏程のペレットを燃やしますが、春と秋は冬場の半分ほどのペレット消費量となります。これまでのデータでは、年間に凡そ1.5トンほどのペレットを消費している勘定になります。
石油もバイオマスも炭化水素である事には変わりなく、熱量換算で考えると、燃焼に伴うCO2の排出量にそれほど差は出ないのですが、我が家で使っているペレットは、木材を扱う工場から出る廃材が原料で、ペレット燃料化する前は、焼却炉でごみとして無為に燃やされていたものなので、それをボイラで燃焼させたとしても、一方で樹木が成長する際に吸収するCO2があるので相殺される(カーボンニュートラル)と評価できるのです。簡単な計算では、暖房と給湯で、電気と灯油を併用している家庭と比べると、太陽熱の併用分を併せて、凡そ2トン/年程度のCO2を削減していると算定できます。その他の温暖化防止策については続きます。

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2021年11月 9日 (火)

4001 SDGsの三層構造

当家の具体的な温暖化対策紹介の前に、SDGsについて少し解説しておきます。最近は、SDGsという略語を聞かない日は無い程です。なにしろ、小学校でも教える様になった17個の目標(ではなくゴールです)ですから、当然と言えば当然ですが・・・。しかし、人間どんなに記憶力が良くても、17個のゴールの中身がなんであるかなどいちいち憶えてはいられないでしょう。増してや、その下にある169個ものターゲットなどはとても凡人の頭に入る筈もないでしょう。
しかし、17個のゴールを、3種類に層別するのは、頭の整理には有効でしょう。これを、SDGsのウェディングケーキなどと呼びますが、要はSDGsを3段重ねのケーキに見立てるという考え方で、投稿者もこれに賛同しています。ケーキの一番下層(ベース部分)には、「環境」があると考えるのです。つまり、環境保全無くして、人類の健全な存続もあり得ないとするのです。環境というケーキのベースの上には、「社会」を載せます。環境が安定してこそ、安心して社会生活が営める様になりますので、その上に持続可能で安定した社会を築けることになります。この考え方では、ケーキの最上段には「経済」を載せます。活発な経済活動は、安定で持続的な社会が無いと機能しないのは自明です。それは、政情が不安定な途上国での社会や経済の大混乱を思い起こせば十分想像できる筈です。
ベースの「環境」には、言わずもがなですが、海や陸の環境保全、安全な水の確保、そして何より気候変動への対応などというゴールが位置するのです。「社会」層には、ゴールのいの一番に上げられている「貧困を無くす」活動や「飢餓を無くす」「エネルギーの確保」など人々の社会的活動などが位置する事になります。その上に、やっと「経済」である「労働」の関するゴールや「作る責任、使う責任」や「国家間の不平等」などのゴールが乗っかる事になるのです。そして、このケーキの構造を貫く「芯」としては、「パートナーシップ」が来て、全てのゴールを貫通し、連携させて進めるという理想像が描けるのです。
しかし、理屈は以上で理解できるにしても、では我々庶民の日々の生活にこれらの理屈を如何に落とし込む事こそが、実は最大の課題である訳です。そうでなければ、総論賛成でありながら、各論が進まず、結局何もしない事に等しい状況が続いてしまうからです。そこで、次に環境保全に関わる我が家の温暖化防止策について紹介してみようと思います。

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2021年11月 8日 (月)

4000 COP26考

今まさにCOP26が開催中です。勿論COP開催の意義は大きいでしょう。バラバラだった、各国の温暖化対策に筋を通して、それぞれの対策にそれなりのプレッシャーを与える効果も大きいでしょう。とは言いながら、最後は各国は自国の利益を優先させる方向に走るのは如何ともしがたい流れです。年に1回は、COP会議によって、温暖化防止の掛け声が高まりますが、それが過ぎてしまうと、またそれらの掛け声は日常に埋もれて訳です。
一方で、SDGsは学校でも教え、毎日の様にマスコミに取り上げられている事も相まって、息の長いキャンペーンになっている様ではあります。それならば、この両者を合体させて、息が長く、かつ実際の効果も期待できる活動に成長させる必要があると思うのです。では具体的にはどうすれば良いのでしょう。
先ずは、大方針と数値目標が必要でしょう。大方針とは、この地球に住む全ての人々のあるべき姿を示し、向かうべき方向を指し示すものです。COPにもSDGsにも一応、それらしきものは示されているのですが、大雑把過ぎてとても数値目標とは呼べないものになっています。例えば、平均気温の上昇を1.5℃に留めようと決議が出来たとしても、誰が、何時までも、どの程度GHGを減らせばそれが達成できるのかは示されていませんから、これも数値目標とはなり得ず、単なる標語に成り下がっている訳です。そもそも、SDGsを日本語で、「持続可能な開発目標」と呼んでいること自体、到達すべきゴールを単なる目標(という標語)にすり替えている事の証左でしょう。
そうではなくて、数値目標は個人レベルまで、引き下げて示す必要があると思うのです。例えば、政府目標が、2030年までにGHG排出を43%下げるというものであれば、全ての企業や個人がうち揃って負荷を43%下げる必要があると決めるのです。車を運転する人であれば、CO0排出量や燃費が43%以上改善された車に乗り換えるか、それが出来なければ年間に走行する距離を43%減らすのです。企業であれば、工場やオフィスの再エネ化を進め、CO2排出量を43%下げる努力をする必要があるでしょう。そうは言いながら、いきなり43%の削減は、個人も企業も出来ないでしょうから、それを年度毎に割り付け、徐々に減らす様な着実な計画に落とす必要があります。次回に、我が家の具体的な温暖化対策を少し紹介しようと思います。

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2021年11月 5日 (金)

3999 モッタイナイからシンボウへ

一時期、来日したアフリカの女性指導者が持ち帰った「モッタイナイ」という日本語が世界に広まってブームになった事がありました。残念ながら変化が早い現代では、それもあっと言う間に過ぎ去り一つの流行語程度のインパクトで終わった様です。モッタイナイは、まだ使える(食べられる)ものをポイと捨ててしまう行為を戒める言葉ではありますが、投稿者としてもっと広めたいのは「シンボウ(シンボウ)」という日本語です。これは英語で言うところのPatiance(我慢)とは少し異なり、無駄を切り詰めつつ「意識して質素に暮らす」というほどのニュアンスを含む言葉なのです。ここで大切な事は「意識して」という部分です。勿論、辛抱が身についていて意識しなくとも質素に暮らせる人は立派ですが、投稿者を含む、豊かさに慣れてしまった現代の多くの凡人にとって、質素に暮らすにはかなりの程度意識的に振舞うしかないでしょう。
天気も良い日に、つい車で紅葉狩りに出かけたい欲求2回を1回に減らすためにはやはりシンボウが必要でしょうし、車を使う代わりに物置に寝ている自転車を引っ張り出して、数十㎞先の紅葉の名所を目指すには、それなりの体力も必要でしょう。体力を養うために、毎日散歩や自転車利用を続けるためには、やはりトレーニングの継続にシンボウが求められます。どうやら、シンボウには「忍耐力」という要素も含まれそうなのです。モッタイナイが一時のブーム言葉で終わってしまったのに比べれば、シンボウは未来世代に良い環境や資源を残るための「継続的な努力」であると言い換えても良いでしょう。
シンボウを実行するのは、結構大変です。何より、これまでは何も考えずに行っていた習慣を、例えば2回を1回に減らさなければならないのです。毎日入浴していた人が、2日に一回にするのは結構努力が必要でしょう。でも、砂漠の民には、そもそも入浴するなどと言う習慣すら無い事に思いを致すべきでしょう。極寒の地に住むイヌイットなども、かつては入浴などしなかった筈です。風呂に入らなくとも死ぬわけではないのです。
投稿者の経験でも、まだ家に風呂の無かった子供時代、冬場は銭湯に通うのは2日に一回だったことを思い出します。でもそれが日常になると、銭湯に入らない日に特にシンボウしたという気はしないでしょう。今ではシンボウと考えられる行動が、当たり前になっていた時代があった事を思い返して、今毎日行っている行動を2回に1回に減らしてみる「シンボウ実験」は今非常に大切な事だと思うのです。

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2021年11月 4日 (木)

3998 ゼロエミのまやかし

誇らしげに「ZEREMISSION」と表示している車を時々見かけます。確かに、これらは電気自動車なので走っている間は排気ガスを出さないのですが、一方で充電に使った電気がどこから来たかを勧化手見ると、それは発電所でCO2を出しながら作られたものであることは、言わずもがなでしょう。そもそも、この国の電力の3/4は、火力発電所から供給されるものであることを知られると、庶民のゼロエミ神話に疑念が生じてしまうからなのです。
確かに、現代の火力発電所の効率は高いので、ガソリンを直接燃やす内燃機関を動かして動く車よりはエミッションは少ないでしょう。火力発電所の効率が、ガソリンエンジンの2倍であったと仮定すると、エミッション量としては電気自動車の方がガソリン車の4割以下には下がるのでしょうが、決してゼロエミとは言い張れないでしょう。精々頑張っても、Low-emissionかHalf-emission程度の控えめな表現にすべきでしょう。そもそも、車での移動という利便性を現在のままに放置して、GHGの排出だけを大幅に下げる妙案など存在しないと考えるべきでしょう。
重量が1トンを超えるような車を、路面抵抗と風圧に逆らいながら移動させるには、多大なエネルギーが必要なのです。それは、風のある日に自転車に乗ってみれば、自分の体重を含め僅か数十kgの物体を移動させる場合との比較で容易に理解できるでしょう。技術的な事はさておき、先ずは快適性を犠牲にしてでも、車体重量が今の半分以下になる車を作ってみるべきでしょう。車の創生期には、僅か360ccの排気量のエンジンを載せ、車体重量が間違いなく400㎏を下回る市販車が存在していたのです。その結果、車の燃費は現在の半分近くに下げられる筈です。同時に、車を製造するために消費する資源量も半分には下げられるのです。その上で、車の電動化を行えば、CO2の排出量を、現在の1-2割まで下げるアプローチが見えてくる筈なのです。重たい車なんかは「○○喰らえ」なのです。

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