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2021年11月 4日 (木)

3998 ゼロエミのまやかし

誇らしげに「ZEREMISSION」と表示している車を時々見かけます。確かに、これらは電気自動車なので走っている間は排気ガスを出さないのですが、一方で充電に使った電気がどこから来たかを勧化手見ると、それは発電所でCO2を出しながら作られたものであることは、言わずもがなでしょう。そもそも、この国の電力の3/4は、火力発電所から供給されるものであることを知られると、庶民のゼロエミ神話に疑念が生じてしまうからなのです。
確かに、現代の火力発電所の効率は高いので、ガソリンを直接燃やす内燃機関を動かして動く車よりはエミッションは少ないでしょう。火力発電所の効率が、ガソリンエンジンの2倍であったと仮定すると、エミッション量としては電気自動車の方がガソリン車の4割以下には下がるのでしょうが、決してゼロエミとは言い張れないでしょう。精々頑張っても、Low-emissionかHalf-emission程度の控えめな表現にすべきでしょう。そもそも、車での移動という利便性を現在のままに放置して、GHGの排出だけを大幅に下げる妙案など存在しないと考えるべきでしょう。
重量が1トンを超えるような車を、路面抵抗と風圧に逆らいながら移動させるには、多大なエネルギーが必要なのです。それは、風のある日に自転車に乗ってみれば、自分の体重を含め僅か数十kgの物体を移動させる場合との比較で容易に理解できるでしょう。技術的な事はさておき、先ずは快適性を犠牲にしてでも、車体重量が今の半分以下になる車を作ってみるべきでしょう。車の創生期には、僅か360ccの排気量のエンジンを載せ、車体重量が間違いなく400㎏を下回る市販車が存在していたのです。その結果、車の燃費は現在の半分近くに下げられる筈です。同時に、車を製造するために消費する資源量も半分には下げられるのです。その上で、車の電動化を行えば、CO2の排出量を、現在の1-2割まで下げるアプローチが見えてくる筈なのです。重たい車なんかは「○○喰らえ」なのです。

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